相続登記の義務化？！

皆さん、こんにちは！

この年末年始、政府が相続登記の義務化を検討しているというニュースがありました。

今現在、不動産の相続登記をするかどうかは、任意であって義務ではありません。

つまり、不動産の登記簿上の名義人が亡くなった後、その不動産を相続した人が登記を自分名義にするかどうかは自由です。

義務化検討の背景には、空き家問題があります。現在、高齢化・未婚化・核家族化が進んで空き家が増えてきており、誰を相手に引渡や取り壊しを求めてよいか分からなくなっています。

日本には、持ち主がすぐに特定できない土地が、2016年に全国で410万ヘクタールに達するというデータも公表されており、これは九州をも上回る規模です！！

通常、対象となる不動産の管轄法務局にある登記簿を見れば、所有者の住所氏名が記載されているため、その人を相手に交渉すればよいことになります。しかし、登記簿記載の住所氏名が更新されていない、そもそも登記がなされていないケースは、誰を相手にすればいいかすら不明なままです。

この状況を改善するために、政府は有識者を集めて関係閣僚会議を開いたり、立法に向けて動きだしているようです。 

相続登記の義務化により、将来的には、登記にかかる登録免許税が減税又は免税される動きが出てくるかもしれません。

民法の大改正に向けた手続きが進む中、この点も要注目です。